トップコートの色

近年、色彩は注目を集めている。カラーコーディネーターなどの色彩に関する資格も人気が高く、様々な方面において、色彩の影響力が見直されている。
例えば、スポーツでは、赤などのカラフルなユニフォームの方が選手のモチベーションが上がり、アグレッシブなプレイが出来ると言われている。
また、ケネディ大統領が選挙のテレビ討論会に出演した時、赤いネクタイを締めて登場し大成功したという「赤いネクタイパワー」の話も有名である。赤の持つ情熱的なイメージが、聴衆の目を引き付けて離さなかったのであろう。

このように、色彩から与えられるイメージや心理的影響は大きい。

色彩効果は、建築物や街並みにも大いに取り入れられている。
那須高原では環境に溶け込むようなナチュラル色の看板を推進している。チェーン店のお馴染みの看板も茶系で統一され、落ち着いた自然の風合いをかもし出している。
病院は、白や淡いピンク・水色などの優しい風合いの色を基調にしている所が多く、幼稚園などの子供が主体となる施設ではポップな原色を多用することが多い。

防水で使用されるトップコートの色は、グレーがダントツで多い。(グラフ参照)

 これは、日本の防水材の歴史で最も古いアスファルト防水の流れで「防水=グレー」のイメージが強いことが理由の一つに考えられる。近代建築のコンクリートのイメージを崩さずに防水する考えは、今も昔も変わらないようである。

また、グレーはどんな色にも調和しやすいニュートラルな色であるため、どんな建物に使用しても支障なく馴染み、重宝される色となっている。
グレーに次いで多用されるグリーンも然りである。視覚的にやさしい色は、明度と彩度を下げた色であることは感覚的にも分かっていただけるだろう。しかし、明度と彩度を下げすぎると(黒に近い色になるが)、蓄熱しやすくなり室内環境への影響が大きくなるので、注意すべき点である。
逆に、最近では遮熱型トップコートも好評で、ホワイトやグレーでもライトグレーといった明度の高い色を選ばれる機会が増えてきた。
弊社では日射反射率が一定基準を充たしたものに対して「高反射」と命名している。省エネルギー対策やスクールニューディール対策を考慮して、トップコートの選定まで気にかけるようになってきた背景がうかがえる。

色彩効果が見直される昨今、屋上やベランダの緑化を始めとする有効利用に並行して、トップコートの色にもこだわりを持ってみてはいかがだろうか。
様々なトップコートの材質・色を選択出来ることもウレタン防水の優れた特徴である。
その建物に応じたトップコートをカラーコーディネートしてみると、防水のデザインの可能性が広がるかもしれない・・・

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