線で防ぐシーリング材

建築用シ-リング材を主成分により区分すると、シリコ-ン系、変成シリコ-ン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系、アクリル系、SBR系プチルゴム系があり、硬化成分形(湿気硬化形と、エマルションおよびラテックスタイプ乾燥硬化形)、2成分形(反応硬化形)に区分される。
鉄筋コンクリ-ト造の打継ぎ目地、クラック誘発目地、サッシ廻り目地で、シ-リング材の表面に仕上げ塗料材を施工する場合は、ポリウレタン系が適しているが、サッシ廻りや石張り、タイル張りの目地で、シ-リング材の表面に仕上げ塗料材を施工しない場合は、2成分形ポリサルファンド系が適している。
プレキャストコンクリ-ト板のカ-テンウォ-ルには、2成分形変成シリコ-ン系が適している。
ALC板でム-ブメントが小さい横張りなどで、シ-リング材の表面塗装が施工されている場合はポリウレタン系、ム-ブメントが大きいスランド工法などで、シ-リング材が露出仕上げの場合は変性シリコ-ンかアクリルウレタンとする。
ガラス廻りはシリコ-ン系を用い、ム-ブメントが小さい場合は1成分系、ム-ブメントが大きい場合やカ-テンウォ-ルでは2成分系形を用いる。
各種目地に充填したシ-リングの問題点として、シ-ルが剥がれてしまう接着破壊、シ-ル自身が疲労して破壊する凝集破壊(疲労破壊)、塗装の変質や目地周囲の汚れなどの汚染がある。
また、打継ぎは、本来望ましくないが、補修工事などでやむを得ず、種々の取合いが生じる場合はシ-リング材の打継ぎの適否表(JASS 8)を目安とする。
例えば、ポリウレタン系が先打ちされている場合、後打ちのシリコ-ン系、変成シリコ-ン系、ポリサルファンド系、アクリルウレタン系は適しているが、シリコ-ン系、変成シリコ-ン系が先打ちの場合、後打ちのポリウレタン系は不適である。

抜粋
建築材料教科書研究会
株式会社彰国社

シリ-ズ建築施工 図解 防水工事
東洋書店

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