安心の追求:その3『アスファルトの校庭』

前述した都会の学校話の第2弾。

都会の学校は敷地が狭いという問題点の解決策として利用されたのは、屋上だけではない。

地上に十分なグラウンドの面積を確保することが難しいため、1面で105m×65mを必要とするサッカーコートや100mの直線スペースを確保できない校庭も珍しくないのである。
通常校庭は土(厳密には、この土もダスト舗装などの舗装材)であるが、一年の約3分の1は雨が降る日本では、グラウンドが使えない日が多く、都会の子供の体力低下に歯止めがかからなくなってしまうと心配された。
また、住宅が密集しているために、近隣へのグラウンドのホコリ飛散も大きな問題であった。

ここで登場したのが全天候の校庭だったのである。

当初はアスファルト系舗装が多く、昭和40年代東京都内の学校に数多く採用されていた。
この校庭は雨が上がればすぐに使用できるため、確かに稼働率は上がったが、その半面、転ぶと大変危険であり、硬いので足腰にも悪く、あまり子供にとって良い環境ではなかった(筆者(当社社員)の小学校時代もアスファルト舗装であった)。
竣工当初より、トラックや球技のコートラインが書いてあるため、先生の手間は軽減されたかもしれないが・・・。

昭和50年代後半から今までのアスファルト舗装の校庭の問題を解決することが可能なゴムチップウレタン舗装の校庭が採用され始めた。
ゴムチップウレタン舗装には、
①透水型で水がたまらないため雨があがればすぐに校庭が使える
②トップコートで着色するためカラフル
③クッション性があるため足腰にやさしく、転んでも安全
のような特長があり、東京都内(特に23区内)の小中学校では数多く採用された。

ダイフレックスでもドイツからゴムチップ専用舗装機を輸入し、数多くの校庭の舗装を手掛け、子供達が安全に運動できる環境作りに一役買っている。

残念ながら、施工業者の減少(特殊な施工機をもちいるため施工が難しい)や学校の校庭への天然の芝生の採用などによりゴムチップ舗装の校庭は減少傾向にあるのが現状である。
しかし、維持管理の容易さ(10年以上前に施工したものもまだ問題無し)から、いまだ根強い人気を保っており、この素晴らしい工法を是非存続していきたいものである。

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